物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
舞台に出てくるのは、大学の演劇部です。彼らは今夜、1920年代の館を舞台にした殺人ミステリを上演します。真剣に。全力で。
ところが開演前から、床板が外れ、小道具が見つからず、扉が開かない。芝居が始まると、死体役が自分で動き、台詞を飛ばした役者が同じ場面を延々と繰り返し、二階のセットが傾きはじめます。そして彼らは、何があっても芝居を止めません。
これは英語が分からなくても完全に成立する、数少ない作品です。笑いのほとんどが物理的に起きること——落ちる、崩れる、ぶつかる——で作られている。台詞の妙も効いていますが、聞き取れなくても隣の客と同じ場所で笑えます。
セットが崩壊していく精度そのものが見どころで、あれだけ壊れて見えるものを毎晩正確に壊しているという事実が、観たあとでじわじわ効いてきます。
劇団の代表で、この公演に人生を賭けている。舞台が崩れていっても威厳を保とうとし続ける。
必要以上に力の入った演技をする団員。声量だけは誰にも負けない。
難しい単語を手のひらに書いてくるタイプ。読み方を間違える。
主演女優の座に執着している。気絶させられても主役の座は譲らない。
裏方のはずが、事故で舞台に立たされる。そして意外にも役が板についてしまう。
客席後方の操作卓にいる。仕事に集中していないことが客席から丸見えになっている。
演劇学校を出たヘンリー・ルイス、ジョナサン・セイヤー、ヘンリー・シールズが共同生活をしながら書いた作品で、2012年にイズリントンのパブ劇場オールド・レッド・ライオンで初演されました。最初の公演に来た有料客は4人だけです。そこから2014年にダッチェス劇場へ移り、2015年にはオリヴィエ賞の最優秀新作コメディを受賞しました。
笑いの大半が視覚と物理で作られています。扉が開かない、床が抜ける、壁が倒れてくる——言葉に依存しないため、ウエストエンドで英語に不安がある人に最も勧めやすい一本です。台詞の駄洒落は取りこぼしますが、体験としては損なわれません。
崩壊していく舞台装置は、当然ながら精密に設計された仕掛けです。傾く床、落ちてくる装飾、崩れる二階部分が、毎公演まったく同じ順序で「失敗」します。事故に見えるものすべてが段取りだと分かって観直すと、役者の身体能力に驚くことになります。
客席に入った時点で、劇団員が舞台上で小道具を探していたり、客席に助けを求めてきたりします。開演時刻の前から芝居は動いているので、早めに着席しておくと得をします。ここで巻き込まれた観客が、本編で言及されることもあります。
ザ・プレイ・ザット・ゴーズ・ロング を観る日を決めるための情報です。2026年8月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
言葉よりも音楽・ダンス・視覚表現で見せる作品です。英語の聞き取りが体験を大きく左右しません。「劇が次々に失敗していく」という状況そのものが笑いになる作品です。仕掛けの大半は装置の崩壊や役者の動きで見せるため、台詞が聞き取れなくても何が起きているかは伝わります。
Ticketmaster の販売情報より。8月21日(金)時点。休演日や追加公演が変わることがあるため、購入前に公式サイトでご確認ください。
ほか 441 公演。
座席の選び方や最寄り駅はDuchess Theatreの劇場ガイドにまとめています。