物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
ジャックはロンドンで「アーネスト」と名乗っています。田舎の屋敷では堅実な後見人として振る舞い、遊びに出るときだけ架空の弟の名前を使う。
友人のアルジャノンも同じことをしています。田舎に「バンベリー」という架空の病人を作り、面倒な招待から逃げる口実にしている。そして二人が惚れた女性は、どちらも「アーネストという名の男と結婚したい」と言い出します。
オスカー・ワイルドが1895年に書いた喜劇で、英語で書かれた戯曲のなかで最も台詞が引用されている作品のひとつです。筋そのものは他愛のない取り違えの話ですが、登場人物が口を開くたびに警句が飛び出す。
真面目さを称える題名でありながら、作品が笑い飛ばすのは真面目さを演じる社会のほうです。ヴィクトリア朝の上流階級を、その内側の言葉づかいだけで解体してみせる——上演から130年たっても古びていません。
田舎では堅実な後見人、ロンドンでは「アーネスト」。自分の出生を知らないという事情を抱えている。
架空の病人を口実に義務から逃げ続けている都会の青年。食べることと皮肉を言うことに忙しい。
都会の令嬢。「アーネスト」という名前そのものに運命を感じている。
田舎の屋敷に住む少女。会ったこともない「アーネスト」との恋愛を、日記の中で完結させている。
結婚を家格で判断する貴婦人。この作品で最も有名な台詞を持つ人物。
厳格な家庭教師。28年前の失態を隠している。
登場人物が口を開くたびに警句が出てくる作品です。「真実が純粋であることは稀で、単純であることは決してない」といった台詞が、笑いのなかに次々と挟まります。英語圏では引用句集に載る台詞の宝庫として扱われており、言葉を聴きに行く演目です。
娘の求婚者を面接する場面は、英国演劇で最も有名な喜劇の場面のひとつです。両親を亡くした経緯を聞いた彼女の返答は、劇場が必ず沸く一節として知られています。この役をどう演じるかで、その上演の性格が決まると言われます。
笑いが完全に言葉の綾に依存しており、しかも130年前の上流階級の語彙です。視覚的な笑いはほとんどありません。ウエストエンドの演目のなかでも英語の負担は最上位で、この一本を選ぶなら筋と主要な台詞を予習していく前提で考えてください。
古典であるがゆえに、演出家がどう仕掛けるかが見どころになります。時代設定を動かしたり、配役の性別を入れ替えたりする上演も珍しくありません。同じ戯曲を何度観ても違うものになる種類の作品です。
真面目が肝心(アーネスト) を観る日を決めるための情報です。2026年8月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
会話のやりとりで筋が進みます。話の速さや言い回しに慣れが要る一方、状況説明は台詞の中で明示されることが多く、筋そのものは把握しやすい構成です。オスカー・ワイルドの喜劇で、面白さのほぼ全部が台詞の言葉遊びと逆説にあります。19世紀の言い回しも多く、英語での観劇経験がないと笑いどころを取りこぼします。
座席の選び方や最寄り駅はNoël Coward Theatreの劇場ガイドにまとめています。