物語の芯と見どころの紹介です。幕ごとのあらすじと結末は、 読みたい人だけが開ける形で下にまとめています。
19年後のキングズ・クロス駅。大人になったハリーが、息子アルバスをホグワーツ行きの列車へ送り出します。原作7巻の最後の場面から、この物語は始まります。
アルバスにとって、父が英雄であることは重荷でしかありません。組分けでスリザリンに入り、期待に応えられず、父との会話は毎回こじれる。そして彼は、父が救えなかった人間を救えば認められると考えてしまう。
友人スコーピウス——ドラコ・マルフォイの息子——と組んだ二人は、逆転時計を手に入れて過去へ戻ります。歴史を一つだけ変えようとして、彼らは取り返しのつかないものを壊します。
舞台の魔法は、映像ではありません。目の前で人が変身し、消え、水中に沈み、炎が上がる。仕掛けが分からないまま起きるので、観ている最中はただ驚くことしかできません。これが8年以上ロンドンで満席を保っている理由です。
ハリーの次男。偉大な父の名前を背負わされ、そのすべてに失敗し続けている少年。
ドラコの息子。出生をめぐる悪い噂に晒されながら、驚くほど優しく、この物語で最も愛される人物になる。
魔法法執行部の責任者。誰にも育てられなかったため、父親としてどう振る舞えばいいのかが分からない。
同じく息子との距離に悩む父親。ハリーと初めて対等な立場で向き合うことになる。
夫と息子の間に立つ人物。両者の言い分が両方分かってしまう。
少年たちに手を貸す年上の女性。その正体が物語の折り返し点になる。
2016年の初演から続いてきた「二部制」——2回に分けて上演し、通しで観るには半日を使う形式——は、2026年9月20日の公演で終わります。10月9日からは物語全体を1回で見せる新演出に切り替わり、上演時間は休憩込みで2時間55分になります。二部制を体験できる最後の機会なので、日程が合うなら知っておく価値があります。
イリュージョン・デザインを担当したジェイミー・ハリソンによる仕掛けが全編に組み込まれています。人が変身し、消え、水中に引き込まれ、階段が動く。映像を使わず舞台上で完結させているため、種が見えないまま驚くという体験になります。この作品最大の見どころです。
オリヴィエ賞9部門受賞は、演劇部門の史上最多記録です。トニー賞6部門を含め、主要な賞を60以上獲得しています。ファン向けの続編という枠を超えて、演出と技術の水準そのものが評価された作品です。
歌のない戯曲で、筋は台詞だけで進みます。原作7巻の登場人物や出来事は既知の前提で扱われ、説明はほとんどありません。シリーズを読んでいない、あるいは映画も曖昧という人には勧められない一本です。逆に原作を知っている人にとっては、19年後を舞台で見られるという体験そのものが目的になります。
ハリー・ポッターと呪いの子 を観る日を決めるための情報です。2026年8月時点。演出の改訂で上演時間が変わることがあるため、当日の予定は 公式サイトの案内も確認したうえで組んでください。
劇場が案内する推奨年齢です。入場制限とは限りません。
会話のやりとりで筋が進みます。話の速さや言い回しに慣れが要る一方、状況説明は台詞の中で明示されることが多く、筋そのものは把握しやすい構成です。歌のない戯曲で、筋は台詞だけで進みます。原作シリーズを読んでいることが実質的な前提で、登場人物の関係や過去の出来事の説明は最小限です。上演時間も長く、英語で筋を追う負担はウエストエンドの人気作の中では大きい部類です。
Ticketmaster の販売情報より。9月10日(木)時点。休演日や追加公演が変わることがあるため、購入前に公式サイトでご確認ください。
ほか 295 公演。
座席の選び方や最寄り駅はPalace Theatreの劇場ガイドにまとめています。