Portrait of a Man (Self Portrait?)
ヤン・ファン・エイク, 1433年
ナショナル・ギャラリー Room 52

この作品はヤン・ファン・エイクによる肖像画で、1433年に制作されました。作品の下端には署名と制作年があり、上部には画家自身のモットー「As I can(私の力の限り)」が誇らしげに刻まれています。
被写体(おそらく画家自身)は鋭い視線でこちらを見つめ、細かい皺や青髭の描写により驚くほどの写実性を示しています。また、鮮やかな赤い頭飾りが画面全体の印象を引き締め、人物の個性を際立たせています。
この肖像は、自己の存在や技量を示す初期の自画像として、ヨーロッパ美術史上非常に重要な作品とされています。人物表現と色彩の鮮やかさにより、ファン・エイクの技法と観察眼の鋭さを堪能できる一枚です。